これはうつ病?
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PTSD

PTSDはまだ名付けられてから歴史の浅い病気なので、専門家も少なく、診断が難しいのが現状です。PTSDなのに「うつ病」と診断されてしまったり、またその逆のケースがあったりもします。辛い出来事の後は誰でも色んな症状が出ますが、PTSDとはどう違うのでしょう?

PTSDとは

ショッキングな出来事に遭遇すると、平常心ではいられなくなることがあります。例えば、失恋した時や試験に落ちた時なんかもそうです。そんな時は食欲がなくなったり、眠れなかったりと、抑うつ的になっても不思議ではありません。このような現象が「PTSD」で、日本語では「心的外傷後ストレス障害」と呼ばれています。何らかの出来事が心に傷(トラウマ)を残し、その後も心理的障害に悩まされるというものです。

原因は?

PTSDは戦闘や災害の経験、強盗や誘拐などの犯罪被害、強姦、児童虐待、性的虐待、家庭内暴力(DV)、事故など、多様な出来事が「トラウマ」となって生じます。また、自分の命を脅かすような体験だけでなく、家族や友人の死に直面したり、死の場面を目撃したりすることがトラウマになることも。

主な症状

PTSDの症状は「再体験症状」「回避・麻痺症状」「覚醒昴進症状」という3つのグループから構成されます。この3つのグループ症状が1ヶ月以上にわたって持続し、それによって主観的苦痛や生活機能、社会機能に明らかな支障が認められたときに、はじめて「PTSD」と診断されます。

再体験症状

事件当時の不快で苦痛な記憶が、フラッシュバックや夢の形で繰り返し蘇ります。これは通常の回想と異なり、生々しい感情を伴うだけでなく、自分でコントロールすることができません。また、何かのきっかけで思い出してしまったときの気持ちの動揺や動悸、冷や汗などの身体反応も含みます。

回避・麻痺症状

出来事に関して考えたり、話したりすることを極力避けようとするほか、思い出させる場所や物を避けようとします。時には、出来事の一部が思い出せなくなることも。他にも趣味や日常の活動に以前ほど興味が向かなくなったり、他人との間に壁ができたような孤立感を感じたり、愛情や幸福感などの感情を感じにくくなったりと、心の変化が生じます。

覚醒昴進症状

何事にも必要以上に警戒してしまったり、ちょっとした物音などの刺激にもひどくビクついたりと、精神的緊張が高まった状態です。常に緊張しているので、リラックスすることがありません。怖い夢を見たりして熟睡することができないため、不眠に悩まされるほか、イライラと怒りっぽくなったり、物覚えが悪くなったりなどの症状がみられます。


治療の種類と方法

PTSDは症状に応じた薬を飲むだけでよくなることもあるし、逆にカウンセリングだけで快方に向かうこともあります。なお、犯罪被害者の遺族や虐待、強姦被害などで重症の場合は両方を要するケースが多いようです。

薬物療法

不眠には睡眠薬、うつ症状には抗うつ剤など、症状に応じた治療をするだけでかなり良くなるケースもあります。

心理療法

カウンセリング療法

専門家のカウンセリングを受けます。基本的にトラウマに関わる感情を表現することと、それが受け入れられることが原則です。

認知行動療法

体験した事件について話したり、事件に似た刺激を積み重ねたりすることで、慣れていく方法です。

催眠療法

心と体の筋肉を弛緩し、解放させるリラクゼーションなどに用いられます。

家族療法

被害にあった本人だけでなく、家族みんなにカウンセリングに参加してもらいます。


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