これはうつ病?
うつ病と似ている病気
どうやって克服する?
今後治療をお考えの方へ


家族や周囲の方へ

身近な人がうつ病で悩んでいるみたいだけど、どんな風にして力になってあげればいいのかわからない・・・という声をよく耳にします。まず、うつ病の患者さんのためにすることは、この病気についてよく勉強することです。

うつ病は「病気」です。

うつ病の患者さんは“気の持ちよう”ですぐに治ると思っている人が多いうえ、「自分は病気じゃないから病院に行く必要がない」とそのままズルズルと悪化させてしまいがちです。もし、家族や周囲の方からみて“様子がおかしい”と思うことがしばらく続いていたり、何日も落ち込んでいたりするようであれば「うつ病」の可能性をやさしく説明してあげてください。そして、“気の持ちよう”でうつ病は治らないこと、きちんとした治療をすれば必ず治ることを理解してもらいましょう。


身近な人がうつ病になったら・・・

普通のケガや病気と違い、鬱病では傷口が目に見えません。そのため、患者さんの苦しみや辛さが周囲の人には理解し難いこともあるでしょう。しかし、うつ病の患者さんはストレスなどによって脳内の活力や意欲を伝える神経伝達物質のバランスが乱れ、これによって憂鬱感や意欲の低下が生じています。この目に見えない患者さんのカラダの変化をしっかりと受け止め、理解してあげてください。

対応の具体的なポイント

「頑張れ!」と励まさない

患者さんの落ち込んだ状況を見ていると、ついつい励ましたくなってしまいます。でも、「頑張らなければならない」と思っているのは患者さん本人です。「頑張らなきゃいけないのに、それが出来ない」と自責の念に苦しんでいるところに、さらなる追い討ちをかけるかの如く叱咤激励する・・・これは患者さんにとって苦痛以外に他ありません。

怠け者扱いしない

うつ病の治療に「休息」は必要不可欠です。でも、それが時として「怠けている」ように見えてしまうことも。外見からはどこが病気かわらかないだけに、周囲の人たちは患者さんを「怠け者」扱いしがちです。しかし、患者さん本人は決して怠けているわけではありません。休むことが治療ということを理解し、優しく見守ってあげてください。

旅行や遊びに誘わない

鬱病は「何をやっても楽しめない」という症状があり、今まで好きだった趣味や遊びですら苦痛を伴うことがあります。また、誘ってくれた人を気遣って「NO」といえないことも多く、無理して付き合っては見たものの、病状が悪化した・・・というケースも少なくありません。特に、症状が激しい頃には「何もせずにそっとしておく」ことが一番です。

考えや決断を求めない

夕食のメニューなど、生活上の些細なことであっても考えや決断を求めることは避けましょう。また、決断力が鈍り、優柔不断になっている患者さんに「休職するかどうか」という大きな決断を迫るのは患者さんを追い込むことになります。自分で決断ができるまで、ゆっくり待ってあげてください。

あたたかく見守りましょう

うつ病の患者さんの中には強い孤独感に襲われ、周囲からかまわれることを嫌がる人もいます。しかし、こうしたタイプの人でも心の中では誰かが手を差し伸べてくれるのを待っているのです。「放っておいて」と言われたからといって、腫れ物に触るかのように声をかけなかったり、何もしなかったりするのではなく、「必要なときはいつでも助けるから」と常にあたたかく見守っていることを言葉や態度で示してあげてください。また、初期のうちは周囲がいくら薦めても自分の努力で何とか乗り越えようとするため、病院に行きたがらない人もいます。こうしたタイプの人は治療の必要性についてきちんと説明し、「今は治療に打ち込むことが大切」ということを伝えましょう。


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