これはうつ病?
うつ病と似ている病気
どうやって克服する?
今後治療をお考えの方へ


すでに治療中の方

うつ病は治療を始めたからといって、すぐに治るようなものではありません。しかし、早めに治療を開始すれば、それだけ早く回復が期待できます。鬱病は一進一退しながらも徐々に症状が良くなっていき、最終的には回復を期待できる病気です。一方で再発することも多く、いかにその予防に努めるかが重要になってきます。

うつ病の経過

うつ病の治療の経過には「前駆期」「極期(急性期)」「回復期」の3段階があり、さらに再発を繰り返す場合には病期(病気である期間)と病期の間を「中間期」とした4段階が1つのサイクルとして考えられています。

前駆期

鬱病になりかかった段階で心身のエネルギーが低下するため、疲れやすく、これまで普通に出来ていたことが徐々に辛くなってきます。このため焦りや自責の念が生じ、イライラや不安が募る時期です。この段階で治療が開始されれば回復も早いのですが、本人はこれを病気と思わないことも多く、そのほとんどが治療に結びつきません。

極期(急性期)

抑うつ感や倦怠感など、鬱病のさまざまな症状がはっきりと現れる段階です。この段階になると人に援助を求めない、あるいは求めることすらできないほどのひどいウツ状態に陥ります。本人はもちろん、周囲の人の今までと違う状態に気付くことから、この段階になってようやく「病気(うつ病)」と認識して受診に至り、治療が開始されます。

回復期

治療によって回復に向かいつつある段階で、ウツ状態がよくなったり、悪くなったりを繰り返しながら、徐々に回復していきます。しかし、この時期には1つの落とし穴が・・・そう、「自殺」です。自殺するエネルギーすら残っていない極期に対して、意欲が高まっている回復期はふとしたことがきっかけとなり自らの命を絶ってしまう行動につながりやすくなります。

中間期

一通りの治療が終わり、社会復帰も望める状態です。しかし、うつ病は極めて再発しやすい病気であることから病相と病相の間を「中間期」とし、再発予防のためにストレスへの対応や心身への配慮をする時期でもあります。また、自分がうつになった原因を考えるなどしておくと、今後同じような状況になりそうな時、すばやく対処することができるでしょう。


うつ病の70%は1年以内に回復する!

うつ病は適切な治療を受け、十分に休養がとれれば回復することの多い病気です。実際に治療を開始してから3〜6ヶ月ほど経つとうつ病の1/3に症状の回復がみられ、1年以内に70%が回復するとされています。一方で再発することが多いのもうつ病の特徴で、再発を繰り返すに伴って病期が長引き、症状も重くなりがちです。よって、再発する可能性のある病気であることを十分に理解して、回復してからはストレスの多い環境をなるべく避け、ゆとりある生活を心がけるようにしましょう。

再発を防ぐ「維持療法」とは?

うつ病の再発を防ぐための「維持療法」とは、元の生活や職場に復帰した後も薬による治療を継続することです。維持療法を行った場合、そうでない場合に比べて再発の頻度が低くなるといった研究報告もあり、その効果は世界中で認められています。ただし、はじめて鬱病になった人は約6ヶ月、再発を繰り返したり、まだ症状が残っていたりする人は1〜3年程度の長期にわたって治療を継続しなければなりません。しかし、これには個人差があるので、担当の医師とよく相談してください。また、これ以外の再発予防策としては“物事のとらえ方”を調整する「認知行動療法」などがあります。


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